高齢者の施設の説明11.サービス付き高齢者向け住宅25.(実態調査①入居率・入居者像・入居動機)とは
高齢者の施設の説明11.サービス付き高齢者向け住宅25.(実態調査①入居率・入居者像・入居動機)について説明させて頂きます。
高齢者施設についてというページで各高齢者住宅・施設の説明をしていますが、説明不足の点もありますので、ひとつひとつ詳細を説明したいと思います。
※高齢者施設・住宅
高齢者施設・住宅というと、多くの方が特別養護老人ホームと、有料老人ホームを思い浮かべると思います。しかし実際には、下記の表の通り多くの種類があります。今回はその中でもご存じない方も多いと思います『サービス付き高齢者向け住宅25.(実態調査①入居率・入居者像・入居動機)』について説明させて頂きます。』について詳しく説明します。
介護保険3施設 | 公的な低額施設・住宅 | 民間運営施設 |
①特別養護老人ホーム | ④養護老人ホーム | ⑨グループホーム |
②介護老人保健施設 | ⑤軽費老人ホーム(A型・B型) | ⑩有料老人ホーム |
③介護療養型医療施設 | ⑥都市型軽費老人ホーム | ※⑪サービス付き高齢者向け住宅 |
⑦ケアハウス | ||
⑧シルバーハウジング | ||
サービス付き高齢者向け住宅25.(実態調査①入居率・入居者像・入居動機)について説明させて頂きます。
※概要
(財)高齢者住宅財団が3月に、サービス付き高齢者向け住宅等の実態に関する調査研究の調査結果を公表していて、それをまとめた記事です。入居者側の実態をまとめています。
<はじめに>
(財)高齢者住宅財団が3月にサービス付き高齢者向け住宅等の実態に関する調査研究<PDFをダウンロードできます 309ページ>という調査結果を発表しました。
これは、同財団がサービス付き高齢者向け住宅、サ高住と住宅型有料老人ホームの実態を明らかにするために行われたものであり、サービス付き高齢者向け住宅、サ高住が2011年10月に創設されて以来初めての実態調査となりました。
この調査結果は、301ページからなりかなりの分量のため、重要な事項を取り上げて説明したいと思います。
<前提条件>
調査結果では、住宅型有料老人ホームの結果も掲載されていますが、今回はサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)のみを取り上げます。
また回答数は、全体の半数程度となっているので、すべて実態が反映されているわけではありませんので、その点ご留意ください。
※対象件数…1,141件/2,065件(回答件数/ 登録物件数)
※対象時点…平成24年8月31日
<入居率>
※入居開始日からの期間は考慮していないため、入居開始後間もない入居率も含まれる。
※平均入居率 76.8%
このうち入居開始日から12ヶ月以上経過した物件についての入居率は86.9%です。
※入居開始後12ヶ月以上経過している物件
入居率18㎡以上の入居率が87.7%で、25㎡以上+食堂ありが87.2%と大きな違いはないが、25㎡以上+食堂なしのタイプは、76.9%と入居速度が遅い傾向がみられました。
※単身入居者の割合(単身入居者数/全入居済住戸数)
100%が56.4%であり、半数以上の物件で全入居者が単身入居者です。
80%~100%未満の物件は35.6%であり、92%の物件で単身入居者が80%以上です。
<入居動機(複数回答)>
独り暮らしが不安になったためが78.5%、
介護が必要になっためが73.4%と多く見られました。
ついで食事の提供があるためが42.7%
介護必要になった時に備えてが24.8%という結果でした。
<入居時の介護度>
要介護、120.1%、
要介護2、18.3%が多く、要支援1から要介護2までの軽介護度の入居者が54.6%を占めました。
要介護3、(12.6%)、
要介護4、(9.6%)、要介護5、(6.1%)
と中~重度の要介護度の入居者は28.3%でした。自立入居者は12.8%でした。
平均要介護度:「1.8」
<年齢>
サービス付き高齢者向け住宅全入居者の年齢分布では、「80 歳~84 歳」「85 歳~89 歳」の割合が高く、80 歳代の入居者が53.7%を占めました。
90 歳以上の入居者は17.0%であり、全入居者の約71%は80 歳以上であった。
60 歳代は7.1%、
70 歳代は20.4%でした。
また物件ごとの平均年齢は「84 歳代」が最も多く、81 歳~86 歳の物件が約65%でした。
物件年齢平均:82.6 歳
<まとめ>
それぞれの結果について、簡単な感想及び分析をします。
※入居率
76.8%という平均入居率は高いという実感を持ちました。
サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)については、まだまだ一般の方の認知度は低いという印象をある中でも、高齢者の増加というニーズにマッチした結果ではないかと思います。
また、
入居開始後12月以上の物件で、食堂なしの入居率が低いのは、自立者が少ないと言い換えることができると思います。
下記の入居時の介護度や入居動機が証明しているように、介護が必要になって情報収集を始めるような方が多いため、お元気なうちにサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)に転居するという選択肢自体がないのかと思います。
単身率が高いというのは、圧倒的にご夫婦向けの部屋が少ないというハード面の現状があると思います。
採算面から、運営会社によっては、ご夫婦部屋を作らずにご夫婦の場合は2部屋契約しなければならないところもありますので、このような結果になったのだと思います。
(関連説明:サービス付き高齢者向け住宅⑥(ご夫婦部屋について)
※入居動機
高齢者の独居の方が多いという現状と、実際に介護が必要になるまではお住まいについて検討をしないというのを反映しているのかと思います。
お元気なうち、自分の目で自分にあったところを選んでもらい、介護が必要となったとしても住みやすい環境をというのを選んで頂きたいと思っています。
※入居時の介護度
要介護度の平均が1.8と比較的軽介護ということでした。
サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)は軽介護度の人が多く、重度の方は介護付有料老人ホームや特別養護老人ホームに入所しているのではないかと思います。
そうしたなかで、要介護4、5と重度の方の割合いが15%超という結果も出ており、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)の重度対応も一定数行われています。
※年齢
年齢については、入居動機に介護が必要になったからというのが示すように、平均年齢は82.6歳と高い結果だったと思います
高齢者の安い介護費用や老人ホーム、老人保健施設、年金などについての一覧です。
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