高齢者の居宅サービス6.通所介護(デイサービス)とは
高齢者の居宅サービス6.通所介護(デイサービス)の概要
介護サービスの種類のうち、居宅サービスの中の通所介護(デイサービス)について解説させて頂きます。
居宅サービス | 地域密着サービス | 施設サービス |
①訪問介護 | ①定期巡回・随時対応型訪問介護 | ①介護老人福祉施設(特養) |
②訪問入浴介護 | ②夜間対応型訪問介護 | ②介護老人保健施設 |
③訪問看護 | ③認知症対応型通所介護 | ③介護療養型医療施設 |
④訪問リハビリテーション | ④小規模多機能型居宅介護 | 居宅介護支援 |
⑤居宅療養管理指導 | ⑤複合型サービス | 住宅の改修 |
※⑥通所介護 | ⑥認知症対応型共同生活介護 | 福祉用具の購入 |
⑦通所リバビリテーション | ⑦地域密着型特定施設入居者生活介護 | |
⑧短期入所生活介護 | ⑧地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護 | |
⑨短期入所療養介護 | ||
⑩福祉用具貸与 | ||
⑪特定施設入居者生活介護 |
通所介護とは
デイサービスとも呼ばれる通所介護は、利用者がデイサービスセンターなどの施設に通って、レクリエーションを行ったり、日常生活の支援(食事・入浴等)を受けるサービスです。外出して多くの人と触れ合うことができるので、利用者にとっては気分転換になりますし、介護者にとっても自分の時間を確保することができます。
また、通所介護のうち、末期がんなど、要介護度が高く、医療的なケアも必要な人に対応している『療養通所介護』というものがあります。こちらは、定員9人以下の小規模な施設に看護師などが常駐し、医療機関と連携して、利用者ひとりひとりの体調に合わせたケアを行います。
デイサービス利用の流れ
デイサービスの利用の流れは以下のようになります。
①自宅へ迎え
介護職員が、利用者を自宅まで迎えに行きます。足腰が不自由な場合は、車いすに座ったまま乗り降りできるリフト付きの車で対応して頂けます。
②健康チェック
デイサービスセンターについたら、看護師が脈拍や体温、血圧など測定し、体調を確認します。
③レクリエーション
利用者が好みのプログラムを選んで参加できます。(囲碁将棋から手芸といったカルチャー色の強いところから運動機器メインのスポーツジムのようなところまで様々です。)
④食事
必要に応じて介護員がサポートします。(利用者の好みや体調に合わせたメニューを出すところから旬の食材を取り入れたグルメ色の強いところまで様々です。)
⑤その他
希望に応じて以下のサービスも受けられます。
・入浴
介護職員による介助も受けられます。(個別に入るところから集団で入るところまで様々)
・個別機能訓練
理学療法士などが、利用者に合わせた計画にそって機能訓練を行います。
・栄養改善
月に2回まで低栄養んお恐れがある場合に、管理栄養士が個別にケア計画を立てて栄養改善のサービスを行います。
・口腔機能向上
月に2回まで歯科衛生士や言語聴覚士などが歯磨きの指導や飲み込む機能を改善するための訓練を行います。
⑥帰宅
介護職員が高齢者を自宅まで送り届けます。
自己負担目安
介護保険の1割の自己負担の目安は以下の通りです。(1単位=10円換算)
要介護1 | 要介護2 | 要介護3 | 要介護4 | 要介護5 | ||
小規模型 | 3~5時間未満 | 461円 | 529円 | 596円 | 663円 | 729円 |
5~7時間未満 | 700円 | 825円 | 950円 | 1,074円 | 1,199円 | |
7~9時間未満 | 809円 | 951円 | 1,100円 | 1,248円 | 1,395円 |
要介護1 | 要介護2 | 要介護3 | 要介護4 | 要介護5 | ||
通常型 | 3~5時間未満 | 400円 | 457円 | 514円 | 571円 | 628円 |
5~7時間未満 | 602円 | 708円 | 814円 | 920円 | 1,026円 | |
7~9時間未満 | 690円 | 811円 | 937円 | 1,063円 | 1,188円 |
要介護1 | 要介護2 | 要介護3 | 要介護4 | 要介護5 | ||
大規模型Ⅰ | 3~5時間未満 | 393円 | 449円 | 505円 | 561円 | 617円 |
5~7時間未満 | 592円 | 696円 | 800円 | 904円 | 1,009円 | |
7~9時間未満 | 678円 | 797円 | 921円 | 1,045円 | 1,168円 |
※小規模型…1ヵ月当たりの平均利用延人員数が300人以内
※通常型…1ヵ月当たりの平均利用延人員数が750人以内
※大規模型Ⅰ…1月当たりの平均利用延人員数が900人以内
※上記のほか、食事やレクリエーションに係った費用は、全額自己負担となります。また9時間以上になる場合は、1時間につき自己負担50円となります。
その他加算
加算 | 自己負担 |
入浴介助 | 50円/1日 |
個別機能訓練 | 42円or50円/1日 |
栄養改善 | 150円/1回(月2回まで) |
口腔機能向上 | 150円/1回(月2回まで |
療養通所介護
時間 | 自己負担 |
3時間以上6時間未満 | 1,000円 |
6時間以上8時間未満 | 1,500円 |
サービス付き高齢者向け住宅とデイサービス
サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)にデイサービスが併設の場合は、移動しやすいこともありますし、その分自己負担分が安くなります。同一建物減算という形で、所定単位数から94円/1日減算されます。
まとめ
デイサービスセンターによって、提供されるサービス内容は千差万別です。入浴では、個別に入るところもあれば、大勢で入浴というところもあります。
また、レクリエーションについては、、囲碁や将棋、俳句、手芸といった内容を豊富に取り入れているところもあれば、運動器具を導入して、スポーツジム的な雰囲気のところもあります。遠足や外食、集団による買い物など、積極的に外出するプログラムを用意しているところから、落語を聞けるところもあります。様々なサービスがある通所介護(デイサービス)については、利用する高齢者本人にあったところを選ぶようにしましょう。
7.通所リハビリテーション(デイケア)
介護サービスの種類のうち、居宅サービスの中の通所介護(デイサービス)について解説させて頂きます。
居宅サービス | 地域密着サービス | 施設サービス |
①訪問介護 | ①定期巡回・随時対応型訪問介護 | ①介護老人福祉施設(特養) |
②訪問入浴介護 | ②夜間対応型訪問介護 | ②介護老人保健施設 |
③訪問看護 | ③認知症対応型通所介護 | ③介護療養型医療施設 |
④訪問リハビリテーション | ④小規模多機能型居宅介護 | 居宅介護支援 |
⑤居宅療養管理指導 | ⑤複合型サービス | 住宅の改修 |
⑥通所介護 | ⑥認知症対応型共同生活介護 | 福祉用具の購入 |
※⑦通所リバビリテーション | ⑦地域密着型特定施設入居者生活介護 | |
⑧短期入所生活介護 | ⑧地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護 | |
⑨短期入所療養介護 | ||
⑩福祉用具貸与 | ||
⑪特定施設入居者生活介護 |
通所介護リハビリテーションとは
通所介護リハビリテーションとは、『デイケア』とも呼ばれ、理学療法士などの専門家や医師が配置された施設に通い、主にリハビリテーションを行うサービスです。リハビリテーションの他、食事や入浴などの日常生活に関するケアも受けられます。また、『個別リハビリテーション』といった高齢者のひとりひとりの状態に合わせたリハビリや、病院や老健から退院後1ヶ月に行う『短期集中リハビリテーション』などのサービスを利用することもできます。医師の指示のもと、必要な機器のもとできめ細やかなリハビリを受けることができます。
リハビリテーションを行う専門家とサービスの種類
※理学療法士(PT)
立つ、歩くなど、日常生活に必要な基本動作の回復を図ります。
①寝返りをうつ、立つ、歩くなど、体を動かす訓練をします。
②マッサージや温熱療法を行います。
③利用者の状況にあった住宅改修アドバイスをします。
※作業療法士(OT)
身体の応用的な動作能力や社会適応能力(料理や掃除など)の回復を図ります。
①生活に必要な作業能力の回復させるための工作や手作業を行います。
※言語聴覚士(ST)
言葉によるコミュニケーション能力や摂食・嚥下障害の回復を図ります。
①発声・発語などの訓練を行います。
②飲み込む機能を改善するための訓練を行います。
自己負担目安
高齢者の介護保険は1割の自己負担の目安は以下の通りです。(1単位=10円換算)
通常規模※ | 要介護1 | 要介護2 | 要介護3 | 要介護4 | 要介護5 | |
病院・診療所・介護老人保健施設 | 1~2時間未満 | 270円 | 300円 | 330円 | 360円 | 390円 |
2~3時間未満 | 284円 | 340円 | 397円 | 453円 | 509円 | |
3~4時間未満 | 386円 | 463円 | 540円 | 617円 | 694円 | |
4~6時間未満 | 502円 | 610円 | 717円 | 824円 | 931円 | |
6~8時間未満 | 671円 | 821円 | 970円 | 1,121円 | 1,271円 |
※通常規模のケース…1ヵ月当たりの平均利用延人員数が750人以内
食費などは、全額自己負担となり、運営会社によって異なります。
その他加算
加算 | 自己負担 |
入浴介助 | 50円/1日 |
個別リハビリテーション | 80円/1日 |
短期集中リハビリテーション | 120円/1日 (退院又は要介護認定より1ヶ月以内) |
60円/1日 (退院又は要介護認定より1ヶ月超3ヶ月以内) | |
栄養改善 | 150円/1回(月2回まで) |
口腔機能向上 | 150円/1回(月2回まで) |
リハビリテーションマネジメント※ | 230/1ヶ月 |
※個別リハビリテーション計画の作成
※重度療養管理加算
自己負担:100/1日
要件:1時間以上2時間未満かつ、要介護4、5、かつ、別に厚生労働大臣が定める状態の者に対する医学的管理下における通所リハビリテーションの実施
リハビリテーションを受けることができる介護サービス
※通所介護
通所介護でも、リハビリテーションに力を入れている施設もあります。生活面でのケアを受けながら、個別にリハビリテーションを行えます。最長9時間利用でき、通所リハビリテーションにくらべて利用料金が低額です。
※通所リハビリテーション
機能訓練に必要な設備、機器が整っていますし、リハビリテーションの専門家、医師も配置されています。短期集中リハビリテーションや個別リハビリテーションなど、きめ細やかなサービスを受けることができます。
※訪問リハビリテーション
住み慣れた自宅で、日常生活に即した訓練を受けることができるのが特徴です。
※訪問看護
住環境などに合わせて、訓練を優先的に行うことができます。
※医療機関への通院リハビリテーション
こちらは、医療保険の適用となります。
選び方のポイント
主治医に相談して、高齢者の利用者に必要なリハビリテーションの種類や方法を把握する必要があります。また、利用回数や利用方法を検討し、料金の概算をしてみましょう。
まとめ
通所リハビリテーションは、施設によって、リハビリテーションの内容や質にばらつきがあります。利用者に必要な機能訓練内容をきちんと把握し、適切なサービス提供してくれる事業者を選ぶようにしましょう。
高齢者の安い介護費用や老人ホーム、老人保健施設、年金などについての一覧です。
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